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この夏、森林火災が環境に及ぼす影響を明らかにするため、現地調査および実験室での研究が行われました。日本では、JSPSサマープログラムの支援を受けたフランス人修士課程学生のIngrid LykkeさんとBenjamin Delvincourtさんが、岩手県大船渡市で現地調査を実施しました。MITATE Lab副所長の脇山准教授が同行し、筑波大学の五十嵐准教授が観測機器を設置している実験サイトにおいて調査を行いました。2025年に発生した大船渡の森林火災は、1960年代以降、日本で発生した森林火災の中でも最大規模となりました。現在、この火災が、2011年の福島第一原子力発電所事故後にこの地域に沈着した放射性核種の移行・再分布に及ぼした影響について、詳しく調査が進められています。また、火災によって生じた灰には高濃度の金属類が含まれており、これらの再移動についても研究が行われています。

 2026年7月、日本の大船渡市の焼失した森林で実施した現地調査の様子

フランスでも、気候変動の影響により、温帯地域の森林が森林火災の脅威にさらされるようになっています。例えば、2026年7月には、記録的な干ばつに続いて発生した火災により、パリ近郊のフォンテーヌブローの森の約10%が焼失しました。2026年8月には、土壌、堆積物、灰を採取するための予備的な現地調査が実施されました。これらの研究を通じて、これまで森林火災の影響を比較的受けにくかった地域において、火災が環境に及ぼす影響について、より深く理解することが期待されます。

2026年8月、フランス・パリ近郊のフォンテーヌブローの森の焼失区域で実施した土壌、堆積物、灰の予備的な採取調査

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